FXの取引プラットフォームで広く知られているものにMT5とMT4がありますが、私はMT5を利用してトレードしています。
MT5はMT4の新しいバージョンなので、使い方はほとんど同じなのですが、若干の追加機能があったりします。
最近気が付いたのが、MT5には注文方法に「Buy Stop Limit」、「Sell Stop Limit」というものが備わっています。MT4にはない注文方法ですね。
そこで今回、これらがどのような注文方法なのか、またMT5での注文の出し方について気になったので調べてみました。
画像を交えながらわかりやすく解説していますので、よかったら参考にしていただければと思います。
それでは始めていきましょう!
ストップリミット注文とは?
ストップリミット注文には買いと売りがあります。
買いの場合、現在価格より高い(不利な)指定価格になったら指値注文が発動し(ストップ)、その後指定した価格まで下がったらその指値注文が約定(リミット)となります。
売りの場合はその逆で、現在価格より安い(不利な)指定価格になったら指値注文が発動し(ストップ)、その後指定した価格まで上がったらその指値注文が約定(リミット)となります。
買いも売りも「指値注文が発動する価格(ストップ)」と「発動した指値注文が約定する価格(リミット)」の2つを注文時に指定することになります。
ストップリミット注文は、ストップ注文(逆指値注文)とは異なり、指定した価格になった時点で指値注文が発動するため(※逆指値注文の場合はこの時点で注文が約定)、この価格より不利な価格で指値注文が約定されることはありません。
ただし、値動きによっては、指値注文が発動しただけで、その後約定されないこともあります。
なので、「指定した価格になったら買いたいまたは売りたいけど、約定しなかった時はそれでもかまわない。」といったケースに使われることが多い注文方法になります。
Buy (Sell) Stop Limit注文の方法
まず新規注文するための「オーダー」ウィンドウを出します。それには3つの方法があり、どれでやってもOKです。
- 画面上部の【新規注文】ボタンをクリック・・・①
- 左上の「気配値表示」から注文したい通貨ペアをダブルクリック…②
- チャート画面上で右クリック→プライスボード→新規注文をクリック…③

「オーダー」ウィンドウが出たら、必要事項を入力していきます。

- 銘柄:プルダウンメニューから希望の通貨ペアを選択。元々チャートで見ていた通貨ペアが選択されています。
- タイプ:プルダウンメニューから「指値注文(Pending Order)」を選択
- タイプ:プルダウンメニューから「Buy Stop Limit」を選択
※現在の価格より高くなったら、買い指値注文を発動させます。 - 数量:希望のロット数を入力。
- 価格:Buy Stop Limit注文を発動させる価格を入力
※買い指値注文を発動させたい価格を入力。現在価格より高い(不利な)価格を入力する必要があります。 - Stop Limit 指値:買い指値注文を約定させたい価格を入力
※発動価格より安い(有利な)価格を入力を入力する必要があります。 - Stop Loss:決済の逆指値注文も同時にしておきたい場合はここに入力。
- Take Profit:決済の指値注文も同時にしておきたい場合はここに入力。
- 期限、有効期限:今回の注文をいつまで有効にするか設定できます。
- コメント:メモを入力できます。
下の画像では現在の買い価格109.957に対して、価格を110.200、Stop Limit 指値を110.100に設定しています。これらの価格が右側のグラフに反映されていますね。
必要事項を全て入力して、【注文】ボタンを押せば注文完了です。

Sell Stop Limit注文の方法
まず新規注文するための「オーダー」ウィンドウを出します。出し方は、Buy Stop Limit注文と同じなので参照してください。
「オーダー」画面が出たら、必要事項を入力していきます。

- 銘柄:プルダウンメニューから希望の通貨ペアを選択。元々チャートで見ていた通貨ペアが選択されています。
- タイプ:プルダウンメニューから「指値注文(Pending Order)」を選択
- タイプ:プルダウンメニューから「Sell Stop Limit」を選択
※現在の価格より安くなったら、売り指値注文を発動させます。 - 数量:希望のロット数を入力。
- 価格:Sell Stop Limit注文を発動させる価格を入力
※売り指値注文を発動させたい価格を入力。現在価格より安い(不利な)価格を入力する必要があります。 - Stop Limit 指値:売り指値注文を約定させたい価格を入力
※発動価格より高い(有利な)価格を入力を入力する必要があります。 - Stop Loss:決済の逆指値注文も同時にしておきたい場合はここに入力。
- Take Profit:決済の指値注文も同時にしておきたい場合はここに入力。
- 期限、有効期限:今回の注文をいつまで有効にするか設定できます。
- コメント:メモを入力できます。
下の画像では現在の売り価格109.975に対して、価格を109.500、Stop Limit 指値を109.600に設定しています。これらの価格が右側のグラフに反映されていますね。
必要事項を全て入力して、【注文】ボタンを押せば注文完了です。

まとめ
今回は、MT5の注文方法「Buy Stop Limit」と「Sell Stop Limit」とはどうのような注文なのか、またその注文方法について解説しました。
ストップリミット注文のポイントをまとめます。
何だかちょっとややこしい注文方法ですよね。私にはうまく使いこなせそうもありません。(笑)
なかなか初心者には使う機会がなさそうですが、こんな注文方法もあるということを覚えておいても損はないかと思います。
今回の記事が少しでもみなさんのお役に立てればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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