前回の記事では、IFD・OCO・IFO注文の方法について解説しました。
こちらの記事です。

今回はトレール注文について解説したいと思います。
トレール注文は、初心者の方はあまり聞きなれないかもしれませんが、うまく使えば利益を最大限に伸ばすことができるので、ぜひ使いこなせるようにしておきたい注文方法です。
今回も画像付きで、この解説手順通りにやっていけば誰でもできるようになっていますので、ぜひご覧になっていってください。
それでは始めていきましょう!
トレール注文とは?
まず始めに、トレール注文の簡単な説明をしたいと思います。
トレール(trail)とは日本語で「追跡する」という意味があり、現在のレートの動きに合わせて、設定した決済のレートも追跡してくれる注文方法です。
具体的には、既に保有しているポジションに対して、逆指値となるトレール幅(追跡する幅)を設定しておきます。
買いポジションであれば、現在のレートが上がっていくのに合わせて、逆指値のレートも設定したトレール幅を保ちながら追跡して上がっていくのです。
最終的には、現在のレートがトレール幅以上に下がったところで決済となります。なので、レートが上がり続けている限り、ずっと逆指値のレートも上がり続けることになるので、利益を最大限に伸ばすことができるということですね。
売りポジションでも動きが逆になるだけで設定可能です。
ただ、トレール注文は万能というわけではありません。相場にトレンドが発生している時でないと使いづらいなどデメリットもあります。
詳しい内容は別記事にまとめてありますので、良かったらご覧ください。
トレール(トレイリング・ストップ)注文の設定方法
では、実際にトレール注文の設定方法を画像を使いながら解説していきたいと思います。
ちなみに、MT4ではトレール注文のことを「トレイリング・ストップ」と表示しています。同義として捉えて問題ないです。
まず、MT4下部の「ターミナル」ウィンドウの「取引タブ」から、既に保有しているポジションにカーソルを合わせて、右クリックします。
次に下記のような画面が出ますので、「トレイリング・ストップ」を選択します。
次に逆指値となるトレール幅を設定します。上の画像のポイントで表示されているのがトレール幅です。
10ポイントで1pipsなので、例えばpipsに変換すると下記のようになりますね。
- 40ポイント=4pips
- 75ポイント=7.5pips
- 100ポイント=10pips
- 155ポイント=15.5pips
希望のポイントのところをクリックするか、もしくはカスタム設定で任意のポイントを直接入力することもできます。
下の画像では50ポイントに設定しています。ポイント数の左側に✓が付いていれば設定できていることになります。
カスタム設定をクリックすると下の画像のような画面が出てきますので、任意のポイントを入力してOKをクリックします。
以上でトレイリング・スットプの設定が完了しました。
なお、取り消す場合は「無し」をクリックすれば取り消すことができます。
また、「すべて削除」は、該当のポジションだけでなく、今現在トレイリング・スットプを設定している保有ポジションすべて取り消しとなります。
トレイリング・ストップの設定がされているかどうかの確認は、「ターミナル」ウィンドウ「取引タブ」の注文番号のアイコンで判断できます。
頭に「T」マークがついていれば設定されていて、なければ非設定です。
トレール(トレイリング・ストップ)注文の注意点
トレール注文には、次の3つの注意点がありますので把握しておいてください。
- スマホからは設定できません。パソコンのMT4から設定する必要があります。
- MT4をパソコンで起動していないと機能しません。例えば、設定をした後にMT4からログアウトして閉じてしまうと、現在のレートに変動があっても逆指値のレートは追随してくれません。
- MT4のトレイリング・ストップ注文は、エントリー時の約定価格から設定したトレール幅分、有利な方向にレートが動かないと機能しません。例えば、約定してからレートが一度も有利な方に動くことなく、一方的に不利な方に動いた場合、逆指値(損切り)は機能しません。このような場合は、別に逆指値(損切り)を設定しておく必要があるということですね。
特に2・3番は意外と盲点かもしれませんので、十分注意しておく必要がありますね。
まとめ
今回はトレール注文を出す方法を解説しました。
注文の設定方法をまとめます。
たったこれだけで設定できるので、とても簡単ですね。
重要なのはトレール幅をどのくらいに設定するかだと思います。小さすぎると相場の「だまし」にかかりやすいし、大きすぎると利益が少なくなってしまいます。
この辺はその時の相場の状況だったり、経験によるのでしょう。
初心者の方は、なかなか使いどころに悩むかもしれませんが、利益を伸ばすためにぜひ使いこなせるようにしておきたい注文方法ですね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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